サイエンス・イデア便り№73(2012年9月)

今月のテーマ :染めてみよう

9月も下旬となり、やっと朝夕は秋を感じるようになってきました。今までは、教室の終わる時刻はまだ明るく暑いくらいだったのですが、ここ数日は少し暗く、涼しく感じられます。

季節は確実に進んでいます。

さて、今月のテーマは染色でした。あえて、化学系の染料やよく知られている染料を使わず、身近な食品の廃棄物、玉ねぎの外皮や使用済みのコーヒーで染めてみました。

玉ねぎで意外にもきれいな黄色系に染めることができました。

食品の持つ色の不思議を少し感じることができました。

 

9月と共にやってくるもの

9月になるとテレビや新聞は秋に関する話題が多くなります。「スポーツの秋」「味覚の秋」など、なぜ秋だけが、こんなに話題となるのでしょうか。日本は四季のある国で(最近は少し怪しくなってきましたが)暑いと寒い以外に暖かいと涼しいという表現のできる季節があることはとても素敵なことです。とりわけ、酷暑の夏が終わりかけ、朝夕に少しでも涼しさを感じることができるようになったら、ほっとします。暑い夏は本来ならば、活動せず、夏休みでじっくりと過ごしたいのですが、様々な経済活動がそれを許すはずがなく、厳しい暑さの中でも、変わらない生活が続きます。そんなことができるのも、9月になれば、秋が来ると日本人は信じているから暑い夏もがんばれるのかもしれません。

湿気が多い太平洋高気圧ではなく、カラっとした大陸性高気圧で晴れた空は青さが違い、とても高く感じられます。この空を見ると、秋が来たなと実感できます。

さて、9月と共にやってくるものは何でしょうか。それは目に見えるものはもちろんですが、一番大きいのは「秋への期待感」ではないでしょうか。「みのりの秋」と呼ばれるように、秋は収穫の季節です。お米の消費量が減ってきているとは言え、日本人にとって、米の収穫高は大事な問題であり、又、秋に食べる新米には特別な思いがあるのでないでしょうか。米や多くの農作物の収穫時期が秋であり、収穫物がたくさんあることが豊かさの象徴であった名残りもあるので、秋に対しては、収穫を期待するという潜在的な意識が私たちにはあるのではないでしょうか。

それが9月の掛け声とともに、芽吹いてくる、この秋への期待感こそが、9月と共にやってくる、最も大きなものではないでしょうか。

さて、今年も9月がやってきました。稲刈りが始まったというニュース

も聞かれるようになりました。今年も、又、おいしい新米を食べる幸せにひたれそうです。(でも、くれぐれも食べ過ぎには注意と自戒しておきたいと思っております)

来月(10月)のプログラムについて

テーマは「レンズを知ろう」す。レンズについて、身近な材料を使っての実験を通して、レンズを理解したいと思います。レンズを使った工作も行います。

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