サイエンス・イデア便り№58(2011年6月)

今月のテーマ : 重さを考える

今月のテーマは「重さ」です。日常生活で気に留めずに使っている「キログラム」や「グラム」がどのように決まっているのか、あるいは身近なものの重さはどれくらいあるのかを実験しながら確かめました。

重さをはかることの歴史は古く、紀元前5000年ごろにはエジプトにはてんびんがあったそうです。なぜそんなに古くから重さをはかる必要があったかというと、金をはじめとする貴金属類の取り引きには重さをはっきりさせる必要があったようです。現代の「レアメタル」同様、金属の重要性は大昔にもあったようです。

今日はレター秤を作ります。封書を送る時、少し重いかなと感じたときに80円切手だけで送れるかどうか判定できます。試してみてください。

夏の予感

今年は例年より早く、5月に梅雨入りしました。その分、本格的な暑さの到来は早いのでしょうか。今年は去年のように酷暑にならないでと日本中が願っていますが、どうでしょうか。今のところ、長期予報は例年並みの暑さとされていますが・・・・・

電気への依存度が高くなってしまった現代社会、今夏は15%の節電をするようにといわれていますが、みなさんはどうでしょうか。個々人の努力の集積が社会全体の節電へと繋がっていくのですが、暑さへの対処だけは「我慢する」ことではすまない危険性も含んでいます。「熱中症」です。熱中症とはならないまでも昨年の酷暑の中、体調を崩した方も多かったのではないでしょうか。「節電」の努力も大切ですが、まずは健康に今夏を乗り切ることが第一です。

私はといいますと、暑いのが大嫌いで、できるだけ汗をかかずに過ごしたいのですが、今年はエアコンの設定温度は何度にしましょうか。脱エアコンの生活を目指して、今年は暑さ対策グッズを早めに購入しました。濡らして首に巻くクールタオル:いままでのものと違い、濡らしても重くならず、まずまずの使い心地です。冷却マット:まだ試していませんが、ふとんの上に敷くタイプです。体の熱をほどよくとってくれるそうですが、本格的な暑さがきたら、試してみます。期待値大です。この他にも、もちろん扇風機も上手に活用して、暑さをのりきりたいと思っています。

春夏秋冬、四季のある日本では夏の暑さは当たり前のことですが、人工物が増えてしまった現代社会の暑さの質は、昔と同じではありません。古来からの知恵だけでは乗り切れないのが、現代の夏の暑さですので、現代社会にあった対処法(対暑法)を研究し、提唱していく必要があるのではないでしょうか。

来月(7月)のプログラムについて

テーマは「夏休み自由研究準備」す。科学工作をいくつか行いたいと考えています。

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