サイエンス・イデア便り №42(2010年2月)

今月のテーマ : 湿度を知ろう

今月は湿度がテーマです。例年ですと、大阪の冬は降水量が少なく、乾燥状態にあるので、そのことを意識して今月のテーマを設定したのですが、今年の2月は期待どうりの乾燥状態にならず、今更ながら、プログラムを開始してから、「このテーマは先月(1月)にすればよかったのに・・・」と後悔しています。

1回目に行った乾湿計(実験紹介の写真参照)を使って、湿度をはかる実験は、湿度が低いほど、乾球温度計と湿球温度計の読みに差が出て、理解がしやすくなるのですが、湿度の高い日は差がでません。そこで、エアコンをつけ、出来るだけ、湿度を下げるように、試みました。

大阪の冬は乾燥していることを体感だけでなく、測定値で知って欲しかったのですが、残念でした。

2回目はどうして冬は乾燥しているのかをもう少し実験して追及します。そして、乾燥を利用した、静電気あそびをしたいと思っています。やっかいものの静電気ですが、楽しい遊びもできます。おうちでも、遊んでみてください。

2月が短いのはなぜ?

2月はどうして28日(4年に一度は29日ですが)しかないのでしょうか。ずっと疑問でした。2月は節分があり、その翌日が立春で暦の上では季節が変わる月です。実際にも、春と冬が混在する月でもあり、春のような日もあれば、真冬に逆戻りする日もあったりと、変化にとんでいます。そんな2月がどうして、一年で一番短い月なのか?子供の時から不思議に思っていたのです。

そこで、この際だから調べてみました。すると、驚くことに、昔は(古代ローマ時代)には冬の間、人間はあまり活動しなかったらしく、3月から始まる10ケ月しか月の名前がなかったそうです。その後、冬にも月の名前がついたのですが、一年の始まりは3月からで、2月が一年の終わりの月であったので、2月を日程調整の月に使っていたとか。また、1ケ月の長さも31日、30日、28日とバラバラなのも、ローマ時代の皇帝たちの思惑もあったようで、暦の歴史を調べてみるととてもおもしろいものだなと気付きました。

私たちが絶対と思っていること(例えば一年の始まりが1月1日であること)も長い歴史と照らし合わせてみると、そうでもないことがあるのだなというのが、今回、2月について調べてみた実感です。

2月はなぜ28日なの?と思って調べてみて、たくさんのびっくり!に出会いました。知らないことを調べてみる、いくつになっても、探究心を持ち続けると楽しいことが

あるのだなと思わされたひとときでした。

来月(3月)のプログラムについて

テーマは、「タンパク質の科学」です。私たちにとって大事なタンパク質について調べてみます。

 

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