サイエンスイデア便り №40(2009年12月)

今月のテーマ : 光のこと

今年も残り少なくなってきました。12月に入っても暖かい日が多く、あまり師走を実感しませんが、あと少しで今年も終わりです。どんな一年でしたか。毎年、この時期に一年を振り返ると出来なかったことばかり、浮かんできますが、1つか2つでいいから、出来たことを挙げてみましょう。出来たことを思い浮かべ、なぜ出来たのかしっかり検証しましょう。失敗や出来なかったことを悔やむより、成功体験から、来年につながる何かを得たいものですね。

今月は12月恒例の光についてです。今年のクリスマスグッズは気に入っていただけたでしょうか。点滅型のLEDで照らしだされる光が、色を変化させることを理解していただいて、ご家庭でイルミネーションを楽しんでみてください。素敵なクリスマスをおすごしください。

光について考える

12月のテーマ「光について」は恒例のテーマとして、今年で3回目となりました。日常生活で、昼は太陽光、夜は各種照明の恩恵にあずかっており、光と接しない日はありません。こんなに日常的なものであっても、光を科学的にみると、とても奥が深く、簡単に説明できるものではありません。

ただ、今年も光をテーマにいくつかの予備実験をし、クリスマス工作を試作していると、光の美しさに魅了されることが何度もありました。私が好きな光の実験は分光実験です。いろいろな色調の光が集まって、一つの光を作り出している、それを分けてみるときに、純粋な色を見ることができているような気がします。

今の季節は神戸ルミナリエ(14日で終了しましたが)をはじめ、大規模なイルミネーションを多くの場所でみることができます。それらのイルミネーションは単純にながめても、感動的なものですが、光の実験という手段でみる光の科学的な一面の美しさも本当に捨てがたいものです。むしろ自らの手で作り出すだけに、いとおしさの感じられる美しさでもあるのです。

今年もクリスマスの季節を迎えることができました。いろいろと厳しいことの多い昨今ですが、やはり、子供たちと共に、この季節の光をみることができたことにまず感謝したいと思います。そして、つらいこと、厳しいこともあった一年だったけれども、光は変わることなく、その美しさを私たちに見せてくれました。

そしてその美しさを共に見ることができたという何気ない事実に、大きな価値があることをかみしめて、この一年を締めくくりたいと思います。

 

来月(1月)のプログラムについて

テーマは、「塩について」です。一般的に塩というと料理につかう食塩を指しますが、科学的に塩とは何なのかを学びます。もちろん、身近な塩:食塩もしらべます。

 

 

今年一年も、いろいろとお世話になりありがとうございました。行き届かない点も多々ありましたこと、深く、反省しています。

 

「体験しながら楽しく理科を学ぶ、そしてできるだけ生活に根ざした理科をと心掛ける」という初心を忘れず、今後もがんばりたいと思います。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。

どうぞ良いお年をお迎えください。

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