サイエンス・イデアだより №31(2009年3月)

今月のテーマ : 食品保存を考える

いよいよ3月も下旬となり、この学年も終わりですね。今年は桜の開花が早そうですね。お花見の計画は早めに立てなければと思います。今月は「食品保存」がテーマです。微生物増殖をコントロールする、水分と空気に絞って考えてみました。1回目は春を先取り、道明寺粉を使って桜餅を作りました。お子様手作りの桜餅のお味はいかがでしたか。      

また、電子レンジを使って、ポテトチップスをつくりました。電子レンジで10分足らず加熱すると、ジャガイモの水分は80%以上なくなることがわかりました。

今日は空気のコントロールで食品保存を考えます。         

ジャムを瓶詰めして、脱気して、お持ち帰りです。

フタを開けないで、冷蔵庫にも入れずに、1ケ月の保存は可能です。

あまり、急いで召し上がらずに、休日にでも、ゆっくりとどうぞ。

もちろん、一度、フタを開けられましたら、冷蔵庫に保存の上、1週間程度で召し上がってください。よろしくお願いします。

 

3月を考える

最近は花粉症の方が多く、「春が好きですか」と聞かれると「好きです」と答えられない方が多いですが、動物本能的には哺乳類は基本的には春が好きなようです。厳しい冬(大阪ではあまり厳しい寒さもないですが)は冬眠という言葉に象徴されるように、たとえ冬眠はしなくても、活動が低下するのが、生命活動の基本です。しかし、雪解けし、太陽の光が暖かくなると、体が活動しようとする、それがごく自然な成り行きです。

そんな、生命的な自然だけで生活できないのが人間で、春が好きと答えられない要素がいっぱいあるのは悲しいことかもしれません。花粉症が憂鬱である方もそうでない方も、多くの方が経験してきた春とは、そう受験です。受験の結果が3月には確定してしまいます。また、サラリーマンにとっては転勤辞令や昇格昇進辞令の季節でもあるのです。

桜の開花予想に心躍る反面、いろいろな思いがよぎるのも、3月なのではないでしょうか。

ふと、猫に目をやるとガラス越しの太陽の光のもと、実に気持ちよさそうに、身づくろいをしています。冬のストーブ前では見られない猫の表情をみて、素直に春を喜んでいるように感じました。猫がうらやましい(?)、人間もいろいろな思い煩いはあるけれども、ちょっと、それを横において、猫のように春の日差しをしっかりと受け止めてみませんか。「暖かいなあ~~」と感じます。

「でも、紫外線対策しないと、日焼けしそうだな」とやっぱり、人間的な思いがよぎりますが・・・・・・・・・・・・・

人間って、可哀そうな動物だニャー(猫より)

来月(4月)のプログラムについて

テーマは「台所でサイエンス」です。台所にある、調味料や私たちが日頃、食べているものを使って、化学反応を見る実験をします。古い十円玉がピカピカになる実験をまずします。洗剤類は使いません。もちろん、化学薬品も使いません。どうすれば、ピカピカになるのでしょうか?答は来月です。

 

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