サイエンス・イデアだより №28(2008.12月)

今月のテーマ : 光と色を考える

クリスマスも終えて、今年も残り少なくなってきました。厳しい寒さの日もありますが、まだまだ暖かい日が多く、あまり年の瀬を実感しません。12月の町は色々な光にあふれています。今月は光と色を考えてみることにしました。

また、今月はクリスマス工作で光る星をつけた「立体ツリー」をつくりました。

光る星を初めとする、発光シートで作ったシール類は「蓄光材料」により、光を放ちます。従って、昼間に太陽光にあてるか、夜は充分に明るい部屋においてから、灯りを消して楽しんでください。淡いグリーンの光がとても美しく、感じられます。

暗い部屋で光る星のシールを見ながら、私もこのように明るい時にエネルギーをためて、苦境にあっても(暗い時にも)光を放つことのできる、そんな風になりたいなと考えてしまいました。みなさんはこの光を見て、どのように感じられたでしょうか。

今年はどんな年でしたか?

12月になると、毎年、このような言葉が聞こえてきます。

今年の漢字は「変」だとか。この漢字を見て、みなさんはどう思われたでしょうか。良い意味にも、あまり良くない意味にも受け取れる文字だと思います。自分自身に重ねてみると、公私ともに納得の文字でした。

まず、公(仕事面)ですが、今年は年初に新しいことをすると決め、少し積極的に活動してみました。生徒数も増え、少し充実した教室経営になれたことを感謝しています。年齢を重ねると、どうしても「守り」の姿勢になり、新しいことに尻込みしてしまいがちです。でも、蒔かない種は生えないように、自らが行動を起こさない限り、変化は起こらないものだと感じています。

そしてこの変化をしっかりとした流れにする日々の努力も又、必要なのだと痛感しています。

一方、私(プライベート面)ですが、こちらは色々です。先月も書きましたが、長女の結婚はうれしいことではあるものの、母親としてある種の喪失感はぬぐえません。秋には次女も長期実習で2ケ月、家をあけ、さらにその地への就職を決めました。これらのことは、今後の自分をみつめる機会でもありました。又、友人の夫の死を通して、自分自身にそのことを重ねていました。自ら作り出すものではなく、他者から、起こされてしまう、そんな変化を受けとめていく強さを私は持っているのだろうかと試された年でもあったように思います。プライベートは楽しいことよりも厳しいことが印象に残りがちですが、うれしいこともあったことを書き添えておきます。

さて、日々の教室ですが、教室での体験や学習は子供たちにとって「変」であったのでしょうか。できるだけ日常生活から学ぶ理科でありたいと考えていますが、やはり、子供たちの体験には!!が必要です。実は日常の中には、そんな「!!」がある、そのことを少しでも

子供たちが知ってくれるように祈りつつ、来年もがんばりたいなと考えています。

来月(1月)のプログラムについて

1月は「電池を知る」をテーマとします。日頃、何気なく使っている電池ですが、どのような原理なのでしょうか。そして、身近な材料で電池は作れるのでしょうか。

 

おたよりをお読みになって、あるいは疑問点やご要望など、どんなことでもご遠慮なくお申し出ください。今後の参考とさせていただき、改善できる点は改めていきたいと考えています。

 

今年一年も、いろいろとお世話になりありがとうございました。

行き届かない点も多々ありましたこと、深く、反省しています。

体験しながら楽しく理科を学ぶ、そしてできるだけ生活に根ざした理科をと心掛け、今後もがんばりたいと思います。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。

どうぞ良いお年をお迎えください。

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