サイエンス・イデア便り №45(2010年5月)

今月のテーマ : エネルギーって何?

今年の5月は初夏らしい日と寒い日と温度変化の激しさを感じる毎日でしたが、20日すぎから、やっと初夏らしい気温になってきました。梅雨はもうすぐなのかな?その後の夏の暑さを思い出すと少しウンザリしますが、四季のある日本の季節変化を楽しんで過ごしたいなと思っています。

今月はエネルギーがテーマです。エネルギーは理科的な言葉より、社会的な用語としての使用頻度が高く、日常語としての捉え方が強くなりがちですが、まずは、科学的な意味でのエネルギーの概念をきちんと持ってほしいと願って今月のテーマにしました。

 

5月を考える

年度が変わった4月、そしてゴールデンウィークも終わり、5月も中旬を過ぎると、日常的な日々が続きます。4月には新人として少しは大事にされていた新入社員もぼつぼつ戦力として、働きださねばなりません。4月の新人故に赦された失敗も厳しく、叱られることになります。季節は躍動的な時なのですが、新入社員にとっては厳しい季節です。五月病と呼ばれる、無気力な気分になってしまうのも、やむ得ないことなのかもしれません。ただ、5月の憂鬱はけっして新人だけのものではなく、旧人(?)にとっても同じかもしれません。

ものごとが上手くいかず落ち込んだ時、人は自然環境(草花や風景)に癒されると思っていませんか?このことは誤りではありませんが、100%真実でしょうか。私は新緑のこの季節、確かに気持ち良いと感じることはあるのですが、一方で新緑のあまりの勢いに疲れを覚えることがあります。1ヶ月前には葉の無かった枝に、今は葉っぱが一杯です。そんなに一斉に芽吹かなくてもと思うのですが、木々を相手につぶやくわけにもいきません。

ただひたむきに、葉っぱが繁っていく様は自然の営みなのですが、ひたむきな勢いはそれを見る人の心理状態によって、プラスにもマイナスにも働くのです。

さて、あなたのまわりに新人はいませんか。その新人さん、うまくやっていますか。勢いが良すぎて、周りが疲れていませんか。あるいは、疲れて五月病的ですか。

夏休みまでまだまだ時間的に長いので、あまり五月の新緑のように、勢いよくやる必要はありません。なぜなら、植物は秋になったら、葉を落としたり、活動を休止したりできますが、人間にはそれはできません。

ですから、この季節もボツボツと、でも確実に歩んでくれたらと思うのですが、さて、新人にどう伝えたらよいでしょうか。

これも5月の悩みかもしれません

来月(6月)のプログラムについて

テーマは、酸性・アルカリ性」です。日常にある材料で、酸性・アルカリ性を理解します。

 

 

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