サイエンス・イデア便り№56(2011年4月)

今月のテーマ : 紙を知る

桜が咲き、新学年が始まりました。4月は新しいことが始まる季節です。

新学年が始まって3週間以上たちました。この学年はどうですか。

充実した一年でありますようにと祈っています。

さて、今月のテーマは紙です。

身近な紙、ティッシュを実験材料にしてみました。ティッシュの縦と横では強さにずいぶんと違いがあることを理解できたでしょうか。

今日は紙すきをしてみます。原料パルプから紙を作ってみます。

うまく作れるでしょうか。

 

春がきた♪

「はるがきた、はるがきた どこにきた 山にきた 里にきた、野にもきた」と歌われているように春がやってきました。大震災の地、東北、北関東からも春の便りが少し聞かれるようになりました。四季の中で春は寒さの後に来ることや木々が芽吹き、花が咲くことから、心もすこしウキウキとした気分になる方も多いのではと思います。

今年は大震災のことをテレビで毎日、みています。被災地のことを思うと春のウキウキ気分も消えてしまいます。原発問題や電力問題を聞くと、春に続く夏の暑さが来ることが恐ろしく、今の気温がずっと続いてくれたらと本気で思ってしまいます。まだまだ困難な課題が私たちには突きつけられています。その解決のために、微力でも私たちができることを今から始めましょう。節電、一人ではわずかなことですが、全ての日本人が努力することで成し遂げられることもあることを信じて、今からスタートです。

今年だけは昨年のような酷暑にならないと信じつつ、今は春の暖かさの心地よさを少し味わいたいと思います。寒い時は体も心もこわばっていましたが、ここ数日来の暖かさはそのこわばりをほぐしてくれました。被災された多くの方々にとっては暖かさだけで心のこわばりをときほぐすことはできないと思います。でも時間はかかるけれども、その心のこわばりがとける日が絶対にくることを私たちは知っています。

その日が一日でもはやく訪れることを、遠く離れた大阪の地で祈っています。

来月(5月)のプログラムについて

テーマは「油脂の科学」す。油脂の材料や油脂の働き、特徴を調べてみます。

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