サイエンス・イデアだより (2011.1.1)

あけましておめでとうございます。

いつもHPへの御訪問、ありがとうございます。

昨年の夏頃からHPの更新が遅れ気味となり、訪問してくださる皆様の期待に添えないことを申し訳なく感じています。今年は気分一新、遅れないように努力しますと新年にあたり、宣言したいのですが・・・・・

さて、昨年は日本人のノーベル化学賞受賞があったり、無人探査機のハヤブサの帰還があったりと、科学的にうれしい話題のあった年でした。私たちは多くの場合、これらの素晴らしい結果を聞くだけになりがちですが、その素晴らしい結果が出るには、多くの積み重ねられてきた努力があるのです。このことを忘れがちです。ノーベル化学賞受賞者の2人の先生の恩師パデュー大のハーバート・ブラウン博士の座右の銘に「大きな樫の木も小さなどんぐりから」という言葉があります。

サイエンス・イデアの目的は理科の楽しさ、おもしろさを子供のうちに実感してもらうことです。でも単におもしろいで終わらず、おもしろさの中から「ナゼ」を発見し、考えるという習慣を身につけてほしいと願っています。また、実験で得た知識を自分の中に持ち、積み重ねてほしいとも思います。1回の実験で得られる知識はそれこそ小さなどんぐり1個にもならないかもしれませんが、このどんぐりを育てる努力をしなければ、けっして大きな樫の木はできません。このことを今年は心に留め、子供たちと楽しい理科をしていきます。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

今年はどんな一年?

サイエンス・イデアも本格稼動して、4年を越え、このおたよりも50号を越えました。

サイエンス・イデアの目指すところを理解してくださる方が増えていることをとてもうれしく感じています。新しい生徒さんも毎年、数名来られ、感謝です。

昨年は秋ごろから、少し多忙になり、11月にはカゼをこじらせて1ケ月以上、カゼとお付き合いする羽目になりました。実験内容の吟味が不十分ではなかったのかと反省しきりでした。

今年はこの反省に立ち、実験内容の吟味を怠ることのないよう、自らを律しなければと思っております。

理科実験のカリキュラム作成は結構、クリエイティブな仕事だなと最近感じます。できるだけ日常生活の中から題材を見つけ、それをおもしろい非日常的な実験で楽しんでもらい、知識として日常生活に役立てる、こう文章で書くとサイクルがうまく回っているようにみえるのですが・・・・・。毎月、毎月、決めたテーマに沿った実験内容を考え出すのに苦しみ、実験内容が決まると、それを学年に応じて組み直し、テキストにします。走りながら、常に考えてなければならない、後ろからいつも追いかけられているような感があります。

自分の知識の乏しさに投げ出したくなることもしばしばです。でも、そんな時に教室終了後に子ども達が保護者の方に「今日もおもしろかったよ」とか「今日は○○○○をしたよ」とかうれしそうに報告する様を見聞きすると、またがんばろうと思えてきます。

さて、今年はどんな一年かなと思いをめぐらしています。子ども達に楽しい理科をしてもらうためにもまずは自らが楽しめる環境づくりを心がけ、余裕をもってカリキュラム作成というクリエイティブな仕事に臨みたいと思っています。

自らの知識を常に増やす努力を怠ることのないよう、今年もアンテナをしっかりはってがんばっていきたいと思っています。よろしくお願いします。

1月のプログラムについて

テーマは「水はどこに」です。私たちの命を支える水、飲み水の他、私たちはどこから水分を得ているのでしょうか。

 

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