サイエンス・イデア便り №46(2010年6月)

今月のテーマ : 酸・アルカリ

今年は平年よりも一週間ほど遅く、梅雨入りしました。雨の多い時期でジメジメと蒸し暑く、気分も滅入りがちですが、雨に濡れた木々を眺めていると、緑の葉と水滴の調和を発見することができます。晴れた日には見られない、葉っぱと水滴の出会いを探してみませんか。

さて、今月のテーマは「酸・アルカリ」です。今日は試薬類を使っていますが、前回は日常にあるものを使って、色の変化を実験しました。

理科実験の中でも、酸性、アルカリ性の実験は

色の変化をみることが多く、子どもたちはいかにも「化学実験」らしくて好評です。

でも、単なる色変化を楽しむだけでなく、酸性、アルカリ性の意味することも、しっかりと知ってほしいなと思っています。                                           

好きなこと、嫌いなこと

「好きこそ物上手なれ」ということわざがあります。好きなことは熱中できるので、上達が早いという意味だそうです。確かに、好きなことをしていると時間のたつのも忘れるという経験をもっている人も多いのではないでしょうか。今月の実験は色の変化があり、いかにも実験と言う感じで多くの子どもたちはとても楽しそうです。理科実験はおもしろいと感じる時なのだと思います。

しかし、残念なことに、学校における多くの学習はそのおもしろさを発見することなく、従って、好きにはなりません。むしろ、次第に学ぶことが苦痛になってしまうことはとても不幸なことではないでしょうか。知らないことを知る、学習のおもしろさを伝えることの出来ない教育のあり方に疑問を感ぜずにはおれません。

日本において小中学校は義務教育であり、経済的な理由で小学校に行けない子供はほとんどいません。(ただし、皆無ではありません。そのような子供がいるのも事実です)一方、開発途上国や紛争の多い国では子供たちが学校に行くこと、さらには子供たちの学ぶ機会そのものが奪われている実態があるのです。学校に行くという、日本ではごく普通のことが、生まれた国が違うと非常に困難なことになっているのです。日本の子供たちはこの事実をしっかりと受け止めなければいけません。子供たちに与えられている学ぶ権利を

最大限に行使できるように、大人もしっかりサポートしなければいけません。そして、その学ぶことが決して苦痛ではなく、楽しく実り多いものとなるように、教育の中身(その質や手法)もしっかり検証したいものです。

さて、わが身に振り返って、サイエンス・イデアの時間、子供たちは楽しく、学びの時を過ごしてくれているのでしょうか。

楽しくはOKですが、学びより遊び(?)かもしれないのではと常々、少し不安を感じているのですがいかがでしょうか。

夏休み体験会のお知らせ

お知らせをUPするのが大変遅くなり、申しわけありませんでした。

下記の日程で実施いたします。各回定員は4名です。(1,2名の増員は可)

8月 4日(水) 13:00~14:00

8月 4日(水) 14:30~15:30

8月 9日(月) 13:00~14:00

8月 9日(月) 14:30~15:30

8月12日(木) 10:30~11:30

8月12日(木) 13:00~14:00

8月12日(木) 14:30~15:30

テーマ

A.はかりをつくろう(身近な材料で簡単なはかりを作ります)

B.砂の観察(同じように見える砂でも観察すると・・、砂標本持ち帰りできます)

テーマはA、Bどちらかを選んでください。同じ時間にA、B両方の希望が重なった時は申し込みの早かったテーマで実施します。

料金

1回一人1500円です。(親子参加可、この場合は実験はお子様のみです)

お申し込みはこのホームページのお問い合わせよりメールをいただくか、

下記番号にお電話ください。

TEL.072-693-5543電話連絡は午後5時以降にお願いします)

お申し込みをお待ちしています。

 

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