サイエンス・イデア便り №72(2012年8月)

今月のテーマ :夏休みサイエンスクッキング

夏休みも終わりました。今年の夏休みはどうでしたか。

今年の夏も暑い日々が多く、暑さだけなら、充分に夏を満喫できました。

さて8月は恒例の夏休みサイエンスクッキングでした。サイエンスクッキングはどうしても食べることに目がいってしまいます。確かに、おいしく食べないと使った材料ももったいないですし、暑い中頑張ったご褒美でもあるのですが・・・・

ただ、子供たちに知ってもらいたいのは、「お料理する」という極めて日常的なことの中にたくさんの科学があるということです。

料理だけでなく、日常生活には科学がいっぱいあること、そして、科学は決して難しいものではなく、私たちの生活の一部であることで親しみをもってほしいということです。

 

暑さの中で考える-2

前回に引き続いて、電気のことです。酷暑が続く毎日ですが、関西電力管内では電気の使用率は90%を超えることなく、安定した状況が続いています。多くの方々の節電の努力の賜物かと思ったりします。あまり、節電の努力をしていない我が家ですが、今年は思い切ってエアコンを買い替えました。

あまり、使わない客間についているエアコンはすでに20年以上経過したもの、もちろん壊れてはいませんでした。今年は娘たちの帰省が重なり、下の娘がその部屋で寝ることになり、古いエアコンの使用は電気代がもったいないかなというのが、動機でした。

リビングのエアコン(数年前に設置したもの)が能力不足なので、これを客間に移設し、リビングには能力アップしたエアコンを設置、快適となりました。が・・・

壊れていない家電を廃棄するというのは私たち世代(昭和20年代生まれ)にとっては抵抗のあることです。壊れてしまえば、仕方がないと思えるのですが、まだ使える、正常に稼働しているとなると、いろいろな思いがよぎります。20年前に購入したエアコンの価格は現在よりも高く、そのことを考えると切ない思いにもなります。この思いは地デジ化で新たに液晶テレビを購入しても、古いテレビにチューナーをつけて、違う部屋に置いていることにも共通しています。

快適になったエアコンをつけた部屋で、考えてみると、なぜ、こんなに暑いのか、この原因は全て自然現象に帰結するのではなく、地球温暖化と関係しているのではないか、数年前に温室効果ガスの発生を減らすと宣言した日本でしたが、減らすどころか、増えているのではないか等々、そして節電、省エネという抵抗できない声に押されて、新しい家電への買い替え・・・確かに、新しい家電はeco,省エネ等々、配慮して作られています。新しい家電の使用は、節電への貢献になることは間違いありません。

でも、使えるものを廃棄するというのは本当に正しいことなのか、節電、省エネの大合唱で私たちは大事なものを見失っていないのか、しっかり、考えてみる必要があるのではないでしょうか。

来月(9月)のプログラムについて

テーマは「染めてみよう」す。特別な染料を使わず、身近な材料で染色してみます。繊維の特性を生かした作品を作ってみたいと考えています。

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