サイエンス・イデア便り №65(2012年1月)

今月のテーマ :植物の色、食品の色

東日本大震災という大きな傷を抱えながら、私たちは新しい年、2012年を迎えました。遅くなりましたが、本年もよろしくお願いいたします。

大阪では冬の寒さは例年並みだそうですが、北日本は豪雪だとか。仮設住宅や被災した家屋で生活されている方の寒さを思うと、大阪の地で寒い、寒いというのはあまりにも贅沢だという気がします。今年は例年以上に一日でも早く、暖かい春が来て欲しいという思いがつのります。

さて、今年の第1回目のテーマは植物や食品の色についてです。

前回は葉緑素(クロロフィル)について調べてみました。クロロフィルの蛍光反応をきれいに見ることができました。

今日は紫イモ色素の色変化です。薬品を使わない色の変化はどのようにしておきるのでしょうか。

今年一年は?

今年は辰年、龍のように自由に天を目指して、昇っていけたらと思い、多くの人が今年は飛躍の年だと捉えておられるかもしれません。

飛躍したいのはやまやまですが、いかせん、抱えているものがあまりに重すぎて、飛躍どころではないのが日本の(いや、世界の)現状かもしれません。

震災の復興も遅々として進まず、経済的にもあまり明るい展望が見えていない状況ですが、新しい年を迎えた今だからこそ、未来に向かって、希望や夢を語ってみたいなと思います。

大人たちがあまり明るい展望を持てなくても、子どもたちは決してそんなことはないはずです。毎日の学校生活や友人との交わりがまだまだ楽しいはずです。そのような子どもたちの日々の営みが滞りなく、すすんでいくように、周囲の大人が子どもたちを支えるという意識を持ちたいものです。自分の子どもとか家族とかと考えるのではなく、子どもたちの世代が次の世界を支え、作り上げていくのです。この当たり前のことをしっかりと心にとめて、今年一年を歩んでいきたいと考えています。

さて、理科の話題を一つ。今年は5月に日食があります。前回は南の島に行かないと見ることが出来ず、しかもあまり天候にも恵まれなかったのですが、今回は天気さえよければ、大阪でも金環食がみることができるそうです。4月には事前学習のプログラムをしようかなと計画中です。少し前には月食があったように、自然の不思議な現象は理屈では理解できても、実際に体験してみると断然、おもしろさが違ってきます。こどもたちが興味を示してくれることを期待しています。

来月(2月)のプログラムについて

テーマは「食器を知ろう」です。毎日、使っている食器を調べてみます。

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