サイエンス・イデア便り №64(2011年12月)

今月のテーマ :光の実験と工作 

今年もあと数日となりました。12月に入り、最低気温が5℃以下となる日もあって、冬を実感する今日この頃です。

年の瀬を迎えて、今年はどんな年でしたか。今年は何といっても311日の東日本大震災のことが大きなウエイトをしめています。震災、津波のあまりにも大きな被害、そして福島原発事故、私たちはまだまだ非力であると自覚させられた日々でした。そして一瞬の災害で家族を亡くされた多くの人たちの声を聞くたびに、日々、平穏で暮らせることの意味、貴重さを感ぜずにはおれません。そして、被災された方々に、一日でも早く、平穏な生活がもどることも祈らずにはおれません。

さて、12月は毎年、光に関する実験や工作を行っています。

実験は光の進み方の基本を確かめました。

工作は光の箱です。光の箱は底面に貼るセロファンの色とその重なり方、そして何よりも、底面からの光のあて方しだいで、様々な変化が楽しめます。

灯りを消して、光の箱を鑑賞してみてください。そして同時に、暗闇の中でもお子様とともに、光があることで感じる暖かさを実感してみてください。

やり残したことは何ですか

ここ数年、年末になると「今年も××ができなかった」「△△△をやればよかった」と反省することが多々あります。学生時代、会社員時代あるいは子育て時代は日々やるべきこと(むしろ、やらなければならないこと)が多く、年末になってもやり残したという思いは少なかったのですが・・・・(単に忙しくて、気付かなかっただけかもしれません)

「私は過去はみない、前をみて進むだけ」という方もおられるでしょうが、どこかで、反省してみることもとても大事ではないかと思います。人間は完全ではなく、時には間違いをしてしまうこともあります。間違いや失敗はほめられたものではありませんが、そのことを真摯に反省して、その間違いや失敗に学ぶことです。

また、計画したのに実行できなかったことはなぜそうなったかを確かめておく必要があります。12月は忙しい時期ですが、振り返ってみるきっかけがつけやすいときです。

大掃除をしながら、たまってしまった書類や不用品(必要と思って置いていたのですが)を片付けながら、あるいは除夜の鐘を聞きながらひとりでそっと反省してみましょう。

(ちなみに私の今年の反省は・・・たくさんあって書けません。

やり残したことは・・・う~~ん、これはやはりダイエットでしょうかね(苦笑)

来月(1月)のプログラムについて

テーマは「植物の色、食品の色」です。日頃の目にする食品や野菜、そして花々の色について調べてみます。

 

今年一年も、いろいろとお世話になりありがとうございました。行き届かない点も多々ありましたこと、深く、反省しています

子ども達とは、お互いにマンネリにならないように気をつけて、でも「体験しながら楽しく理科を学ぶ、そしてできるだけ生活に根ざした理科をと心掛ける」という初心を忘れず、これからもがんばりたいと思います。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。

どうぞ良いお年をお迎えください。

 

 

バックナンバー