サイエンス・イデア便り№63(2011年11月)

今月のテーマ : 電気を考える

カレンダーの枚数も1、2枚となり、今年もあと1ヶ月となりました。111週目まで暖かい日が多く、紅葉も遅れがちでしたが、先週くらいから季節らしい気温となりました。今月は修学旅行に出掛ける6年生も多く、天気が守られ、良い思い出がいっぱいできるように祈っています。

さて、今月のテーマは電気です。今年は原発事故があり、夏は節電が要請され(夏に限らず、今冬も節電要請が出ていますが)、電気のことをいつも意識しながらの生活が続いています。私たちは何気なく電気を使い、その便利さに慣れきっていますが、自分たちで電気をつくりだすのがいかに大変なことなのか、今月の実験を通して、子ども達が少しでも理解してくれたらと願っています。

 

晩秋です

秋は四季のなかで、歌にうたわれることが少ない季節だとか。そういえば、秋の歌は?と聞かれても、童謡を除いて、思い出すのはやや暗い歌ばかり、どうしてでしょうか。

秋は夏の暑さから開放されるとは言え、その後には厳しい冬がやってくる、あるいは、紅葉という美しさを見せてはくれますが、木々はその後に落葉し、淋しい風情が残るばかりだったり、秋、とりわけ晩秋は淋しさのつのる季節なのかもしれません。

暖房を使うのはまだ少し早いかなと思いますが、夜が更けてくると、少し寒さも感じます。今、夜の10時過ぎですが、ひざの上にはわが家の猫が暖房代わりの乗っており、お互いの寒さを補いあっています。この季節、淋しさを感じるのはやはり、温度の影響も大きいのかもしれませんね。同じ環境のあっても、夏には感じない淋しさを感じるのが晩秋です。

冬が近づいてくる予感は春や夏とは異なり、あまり胸おどることは少ないのではないでしょうか。これは生物学的に、「低温に向かうということで生命の危機を感じる」というと少しオーバーですが、寒さの厳しい地域では決してうそではないと思います。

夏に熱中症対策が言われましたが、人間の体は意外と温度変化に弱く、体の中心温度が35度以下になると低体温症となり、さらに体温が低下すれば、死に至ってしまいます。衣食住が整った環境にいれば、そのようなことは起きないのですが、寒さを危険と感じるのは人間の本能なのです。

寒さの厳しい東北地方、もう雪の便りも時々、聞かれるようになってきました。仮設住宅では寒さ対策が充分でない地域もあるとのニュースを聞くと、大丈夫なのかと心配になります。

今年の冬は夏に続いて節電要請が出ており、電気の暖房器具の使用はためらわれます。

今冬はどんな工夫をして節電をしようかと、思案している今日この頃・・・晩秋ですね。

来月(12月)のプログラムについて

テーマは「光の実験と工作」す。12月恒例の光がテーマです。今年はどんな工作ができあがるか楽しみにお待ち下さい。

バックナンバー