サイエンス・イデア便り №60(2011年8月)

今月のテーマ : サイエンスクッキング

夏休みも終わりをむかえました。先日、山間部で赤とんぼをみました。秋が近づいているのかな?と少し期待しました。暑さにうんざりしていた毎日ですが、でもなぜか夏が終わるのは寂しい感じもします。毎年、あともう一回、スイカを食べるぞと思っているうちに店頭からスイカが消えてしまいます。今年は心残りがないように気をつけたいと思っています。(あまり、本題と関係ありませんが)

今月のテーマはサイエンスクッキングです。調理の中にもいくつかのサイエンス要素があることを知るのが目的ですが、食べるものを作るので、どうしても食べることが目的になってしまうのですが・・・・

さて、どうなったでしょうか。

 

この夏、考えてみたこと

今夏、暑さの中で、2人のヒトと一匹の犬が旅立ちました。人間と犬の話を一緒にするのは不謹慎かと思いますが、とても考えさせられたことなので、書いておきたいと思います。この3人(2人と一匹ですが)、全く関係はありません。

7月末に会社時代の友人のご主人が亡くなりました。ガンの診断を受け、わずか4ケ月の死でした。友人夫婦にはお子様はなく、昨年夏に高齢のお舅様をおくって、これから夫婦二人でのんびりと、思っていた矢先の発病でした。抗がん剤治療が有効でなくなり、緩和治療を勧められ、最後はホスピスで安らかに旅立たれたそうです。日本人の平均寿命が80歳をこえている中で、60歳台の死は早すぎるという思いが残りますが、81日の葬儀で挨拶した友人からはしっかりと看取ったという様子が感じられ、友人夫妻がふたりとも病気をきちんと理解し、受け入れていたことに、ひとすじのやすらぎをみました。

87日に知り合いの犬がなくなりました。このワンちゃん、もとの飼い主を4年前に亡くし、その後、知り合いのもとに引き取られました。知り合いの所にはもとから飼われていた犬がいたのですが、とてもやさしい犬で、この先輩のワンちゃんと、もめることもなく、晩年は新しい飼い主夫妻にとても大事にされ、旅立っていきました。でも、もとの飼い主を亡くしたこのワンちゃんはどのような気持ちで過ごしていたのでしょうか。動物は客観的に死を理解できるわけではありません。新しい飼い主と過ごしている中で、以前の飼い主を思い出すようなことがあると、どんな思いでいたのかと思うと、ペットを飼うこと、そのペットの死を看取ってあげることの重大さを思わずにはおれません。

ただ、このワンちゃんに安らかな晩年を与えて下さったご夫妻には感謝の気持ちで一杯です。

810日に所属教会の98歳のおばあちゃんが亡くなりました。春先から体調を崩されて、入院をされていたのですが、家族だけでなく看病に係る人すべてに、つねに感謝をされていたということです。葬儀の際に、自分の3人の子供さんにあてた手紙が読まれ、家族だけでなく、葬儀に参加した人,全てが、亡くなられたおばあちゃんの優しさにつつまれ、悲しみの中にあってもとても暖かい気持ちになれました。

今年8月、半月のうちに三つの死と接することになりました。この地上に命を受けているものはすべて、いつかは死を迎えます。私はその準備は大丈夫なのだろうか、今をしっかりと生きているのだろうか、そのことを深く考えさせられた2週間でした。

来月(9月)のプログラムについて

テーマは「空気のはたらき」す。空気を使ってできることを実験してみます。

 

理科実験教室サイエンス・イデア 2011年9月以降の予定(変更する場合あり)

  9月

空気のはたらき(空気があるからできることを実験してみます)

 10月

音を聞くとは(音を聞くことに係っていることはなんでしょうか)

 11月

電気を考える(私たちの生活に欠かせない電気のことをしらべてみます)

 12月

光のこと(今年も光のことを学びながら、クリスマス工作をします。)

上記テーマは各学年共通です。ただし、実施内容は学年により異なります。

2012年1月以降のテーマは12月中旬以降に決定します。

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