サイエンス・イデア便り №71(2012年7月)

今月のテーマ :夏休み自由研究準備

九州地区をはじめ、いくつかの地域で大きな水害をおこし、梅雨が終わり、本格的な暑さとなりました。毎年、繰り返される自然災害に対して、まだまだ私たちは力不足なのだなと痛感させられます。又、過去のデータや経験だけでは予測できない気象現象が多発しているのも、ここ数年の特長です。

気象予報の的中率は近年飛躍的に高くなっていますが、大雨や洪水で亡くなる方がゼロにはならないのも事実です。自然の厳しさ、怖さを私たちは十分に認識しなければいけません。そしてそのことを子どもたちにもしっかり伝えていかなければと思います。

夏休みが始まりました。暑いけれども、いつもと違う毎日です。

楽しい思い出作りと共に、自然ともふれあえる季節です。事故がないことがまず第一ですが、自然のいろいろなことを体感できる夏休みであるように祈っています。

暑さの中で考える

問題が山積みのまま、大飯原発3,4号機が再稼働しました。3号機からはすでにフル稼働し送電が、4号機もフル稼働となりました。(7月25日現在)このまま、順調にいけば、計画停電は避けられそうですし、みんなの努力で節電もできそうで、とりあえず、今夏はのりきれそうですが・・・・

暑いときの、エアコンは本当にありがたいと思うのですが、涼しい風にあたりながら、なんとなく罪悪感を感じてしまうのは私だけでしょうか。福島原発事故が起こる前から、原発ってあぶない(チェルノブイリやスリーマイル島の事故で判っていたはず)と知っていて、でも、電力会社の広告を見聞きしたり、原発の見学施設に行ったりして、安全と聞かされることに縋っていたのかもしれません。

先日、リバイバルで特別公開された映画「黒部の太陽」をみてきました。以前はあまり判らなかったことが、今日の視点でみると理解できる点も多々ありました。昭和30年代に新たに電気を生み出そうとした人たちの純粋な思いに感動しました。まだまだ日本が貧しかった頃、産業の発展には電気は不可欠という発言も映画の中で聞かれ、あの頃から半世紀の年月が経っているのに、日本人の発想は変わらないのだなという思いをだきました。

原発に頼らない発電は火力が主力と聞くと、命がけで黒部ダムを作った人たち、工事で犠牲になった人たち、映画をみながら、どこで、なぜ、今日の電力の形に変わったのか、色々な思いが交錯しました。

今すぐ止められない原発ではあるのでしょうが、今こそ、この問題から目をそらさず、本当に大事なことは何なのか、真剣に考える時のようです。節電という努力だけでは解決できない大きな問題を私たちは抱えているのです。

答は自分たちで出す他にはないのです。暑さがより一層、堪える夏になりそうです。

来月(8月)のプログラムについて

テーマは「夏休みサイエンスクッキング」す。

 

 

夏休み体験会Ⅱのお知らせ

(夏休み自由研究緊急対策)

下記の日程で実施いたします。各回定員は4名です。(1,2名の増員は可)

8月15日(水) 10:30~11:30

8月15日(水) 13:00~14:00

8月15日(水) 14:30~15:30

8月24日(金) 10:30~11:30

8月24日(金) 13:00~14:00

8月24日(金) 14:30~15:30

8月25日(土) 14:30~15:30

8月25日(土) 16:00~17:00

 

テーマ

煮干しの解剖&標本作成

(煮干しの解剖で体のことを知りましょう。標本は持ち帰ることができます)

上記日程の他に、ご希望の日時がありましたら、お伝えください。可能な限り、対応させていただきます。

料金

1回一人1000円です。(親子参加可、この場合は実験はお子様のみです)

お申し込みはこのホームページのお問い合わせよりメールをいただくか、

下記番号にお電話ください。

TEL.072-693-5543

お申し込みをお待ちしています。

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