サイエンス・イデア便り №66(2012年2月)

今月のテーマ :食器を知ろう

厳しい寒さの続く2月です。節電を意識して、電気を使う暖房をできるだけ止め、石油ストーブや石油ファンヒーター(電気がないと動きませんが)を使うと、こんなに化石燃料を燃やしていいのかなと罪の意識を感じます。でも寒さには勝てません。

今も、石油ストーブをつけてこの文章を書いています。大阪でもこんなにも春が待ち遠しいのですから、豪雪地帯あるいは東日本大震災の被災地ではもっと切実な思いだろうと推察します。

さて、今月のテーマは食器です。食器の素材と主な食器である陶器について扱ってみました。オーブン粘土を使ってお皿作りもしてみました。陶芸教室ではありませんので、陶器の素材である粘土が加熱によってどのように変化するかを知るのが目的です。出来上がった作品に関しては、その点を御理解いただき、見ていただくようにお願いいたします。

寒さを考えると

日本で公式の観測記録で最も寒かったのは1902年(明治35年)1月25日に北海道旭川で-41℃だそうです。大阪にいる者には想像のつかない温度ですが、世界的には1983年に南極のボストーク基地で-89.2℃が記録されています。

今、大阪の地で寒い、寒いと言ってもたいしたことではないのかもしれません。

日本のこの寒さの原因は実は遠く離れた北極のバレンツ海の氷の融解によるという新たな見解が発表されています。なぜ北極海の氷が融けたのかというと、原因は地球温暖化、北極の海氷面積は小さくなるばかりです。北極の氷の融解は恐ろしい寒気を発生させ、これが西方向へはヨーロッパへ、東方向へはシベリアを通って日本へとやってきているのです。

地球温暖化が問題視され始めてから随分の年月が経っていますが、将来展望が明るくなるような絶対的な方策はありません。昨年来、化石燃料を使わず、この問題に有効と思われていた原子力発電所の安全性に疑問が持たれ、この春には日本の全ての原発が停止に追い込まれています。ではどのようにして発電しているのかというと、火力発電で化石燃料を燃やすという方法が大きな比率を占めているとか。我々の生活すべてに不可欠な電気であるから、仕方がないとは言え、地球温暖化が声高に叫ばれていても、代替エネルギーの研究は遅々として進んでいなかったことを露呈してしまっています。今は寒い、寒いと言っていますが、又、数ヶ月すると暑い夏となります。今夏も節電は避けられそうにありません。節電を考えると共に、私たちもライフスタイルそのものを再考してみる必要性を痛感しています。                                                       

来月(3月)のプログラムについて

テーマは「細胞を知ろう」です。植物、動物を構成している細胞について調べてみます。

 

 

 

新学年より受講を検討されている方へ

 

春休みに体験受講をされませんか。

特に日時の設定はしていませんが、お気軽にお問合せください。

このHPのお問い合わせのフォームに入力いただいて、送信していただくか、お電話(072-693-5543)にて。

ご相談の上、受講日時を決定させていただきます。

受講時間は1時間程度、受講料は1000円/人です。

体験受講の後、正式受講を申し込みいただきますと、初回月の受講料は1000円引きとさせていただきます

なお、受講テーマは受講生の学年により、決定させていただきます。

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