サイエンス・イデア便り №67(2012年3月)

今月のテーマ :細胞を知ろう

今年は寒さが厳しかったので、春の到来が遅いようで、花々の咲くのも遅く、まだ春を実感できる日はすくないようですね。でも、学年で最後の月、3月も下旬になりました。一学年が終わり、一度区切りをつけ、また、次への第一歩を踏み出す季節です。環境も変化します。この春休み、新しい環境にむけて、ゆっくりと体調を整えておきましょう。本格的な春、温かさもすぐそこまできているはずです。

今月は細胞をテーマにしました。小学生には少し難しいテーマだったかなと感じています。でも自分の体に少しでも興味を持つきっかけになったのではとも思っています。

 

一年の長さ

気がつけばもう三月。6枚つづりのカレンダーを1枚ちぎって、ことしも2ヶ月すぎたのだなと思いました。東日本大震災から一年。原発事故問題を含めて、関連のニュースを聞かない日はない一年でした。被災地の復興もまだまだという感がありますが、また、新たな春がやってこようとしています。

小さい頃は、一年ってとても長いように感じましたが、年を重ねるにつれて、残酷なように早くすぎていきます。もちろん、時間の長さに変わりはないのですが、なぜなのでしょうか。

私たちは時間を秒、分、時、日、月、年という単位で捉えています。ここには違いは発生しません。では、過ぎた一年を考えるとどうでしょう。この一年間、何をしたでしょうか。特別なイベント(楽しいことやうれしいことだけでなく、悲しいことや苦しいことも含めて)がなければ、この一年が長かったとは思いません。皮肉なことに、人生において一年を長く思い出すのは悲しいこと、苦しいことがあった頃ではないでしょうか。それを思うと、被災地の方々にとってこの一年がいかに長かったか、私たちの思いが及ぶものではないように感じます。

さてこれから迎える一年はどうでしょうか。計画や予定がいっぱいあると、期待でこれからの一年はきっと良い意味で長いだろうなと思えてきます。春は旅立ちの季節です。今までの環境に別れを告げ、新たな一歩を踏み出すときです。これからの一年、あるいはもっと先にある人生も良い意味で、長いものであるようにと祈らずにはおれません。被災地の方々にとってもそのような希望がもてる日々が一日でも早く訪れるようにと願っています。                                               

来月(4月)のプログラムについて

テーマは「地球・月・太陽」す。今月はとても小さなもの「細胞」でしたが、来月はとても大きなもの、地球、宇宙をテーマにします。

5月の日食の事前学習も兼ねています。

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