サイエンス・イデア便り№91(2014年3月)

今月のテーマ :食品保存を考える

今月のテーマは食品保存です。日々、何気なく食べている食品ですが、保存のためにはどんな工夫がされているのか、科学的に調べてみました。

前回は食品中の水分をコントロールする方法を調べてみました。

大根を乾燥させると重さは約1/10となり、かさも減ります。保存性が向上するだけでなく、保存するためのスペースも少なくなります。                             

今日は酸素をできるだけ少なくする方法です。ジャムを長持ちさせる方法を実習してみます。フタを開けられるまでは常温保存で大丈夫ですが、フタを開けられたら、冷蔵庫保存をお願いします。

あれから3年

東日本大震災から3年の月日が経ちました。改めてあの日のことやそれ以後のことを見聞きして、現在も多くの苦難を抱えておられる方がたくさんおられる現実に本当に悲しくなります。地震、津波そして原発事故、人間の力だけでは簡単に解決できない課題が山積みです。でも苦難の中にあっても微笑んで、前に進もうとされている多くの方々の姿に、人間の持つ芯の強さを感じました。

日本において、地震は避けて通ることはできません。大阪にいても、いつ大地震に遭遇するかわかりません。備えは充分でしょうか。防災用品や非常食、水などなど、そのうちにと思わずにすぐ行動です。以前に準備したものを再チェック、非常食は賞味期限が切れていないか、非常用の懐中電灯の電池は大丈夫か、不足しているものはないのかどうか、大災害でも3日間以上できれば1週間、自分たちですごすことはできるのでしょうか。南海トラフ地震がおこるのがいつかはわかりませんが、備えておきましょう。

そして物質的な備えも必要ですが、さらに大事なことは正しい知識を持ち、精神的な強さを持つことです。まずは自然の持つ力が場合によっては私たち人間の力だけではどうすることもできないほどの凶暴な力を発揮することがあるという事実をしっかりと認識することです。でも、どんなに打ちのめされても、命さえあれば、そこから立ち上がることができるのも人間です。

3月、私たちはこの季節には尊い犠牲によって得られたいくつ

もの教訓を決して忘れてはなりません。その教訓は私たち世代

だけではなく未来の世代にも伝えていかなければなりません。

東北にも3度目の春が来ようとしています。

被災地の一日でも早い復興を祈らずにはおれません。

来月(4月)のプログラムについて

テーマは皮膚についてです。皮膚の働きや特長を調べます。

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