サイエンス・イデア便り(№89)2014年1月

今月のテーマ :塩について

新しい年も早や4週間ほど、すぎてしまいました。新しい年にどのような期待を持っておられますか。月並みですが、災害が少なく、みんなが心穏やかに過ごせる一年であってほしいと願っています。遅くなりましたが今年もよろしくお願いします。

さて、一月のテーマは「塩」です。とかく「減塩」が言われ、悪者扱いされがちな「塩」ですが、私たちの生活には欠くことのできないものです。      

この塩について、調べてみました。前回は世界の珍しい塩を観察(だけでなく味見もしたのですが)してみました。

今日は海水から塩をつくります。この海水は伊豆赤沢沖の水深800mの海洋深層水です。生活排水の影響もほとんどなく、温度も常に4℃くらいなので塩にして食べても安全です。お子様の作られた塩を是非、味わってみてください。

 

                            

今年は午年(うまどし)

今年の干支は「うま」、「馬」という漢字を思い、すらりとした足の

競走馬を連想するのですが、干支で使われる字は「午」です。

午について少し、調べてみました。午という字は「杵」の右だけが残ったものだそうです。

十二支で午は7番目、一日24時間を2時間区切りにすると、

午はおよそ11時から13時をさしています。ここから、現在も12時のことを正午と言い、正午のまえで「午前」、正午のあとで「午後」という表記になるそうです。と、ここまで書くと「午」という字がとても身近なものと感じることができました。

辰年や巳年が上昇の年だと言われましたが、「うま」の方がより具体的に駆け上っていくイメージがわいてきます。私たちも今年の干支のように、力強く、それぞれの目標にむかって駆け上がりたいものです。

先にも書きましたが、馬と聞くとすぐに競走馬を連想しがちですが、長い人類の歴史の中では馬は人間の大きな助け手であったのです。農耕馬や馬車や荷車を曳く馬、そして100年くらい前までは戦争でも馬は大きな活躍をしていたのです。

現在、戦場で馬が使われるということはもはや無くなったと思います。馬が戦禍を被ることは無くなったのではないでしょうか。でも残念ながら、戦争が無くなったわけではありません。否、何となく戦争を肯定しようという動きも感じられるのですが、いかがでしょうか。人命だけなく、多くの生き物の命を犠牲にする戦争をしないという決意が一人一人に求められるのではないでしょうか。

来月(2月)のプログラムについて

テーマは湿度を知ろうです。なぜ、冬は乾燥しているのでしょうか。湿度について実験しながら、考えます。

バックナンバー