サイエンスイデア便り №83(2013年7月)

今月のテーマ :夏休み自由研究準備

梅雨明けと共に猛暑襲来。最高気温は毎日30℃以上、外で温度を測ると35℃以上も珍しくなく、どっぷりと暑さにつかっているという毎日ですね。

今月は夏休みの自由研究の助けになるようにと、ポリカミラーを使った科学工作を何点か行いました。写真はイリュージョンボックスの小型版で、ボールが宙にういているように見えます。原理を知ると以外と簡単で、もう少し大きな箱で作れば、手品の道具としても使用が可能です。これに限らず、少しの工夫で、科学工作はできますので、夏休みには少し大作にチャレンジしてみてください。

 

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スーパーカミオカンデ見学記

7月13日に岐阜県飛騨市神岡町にあるスーパーカミオカンデ見学に参加してきました。カミオカンデは 2002小柴昌俊東大特別名誉教授のノーベル物理学賞受賞で一般の多くの人がその存在を知るようになったと思います。現在、カミオカンデはスーパーカミオカンデとなり、世界に誇れる研究が続けられています。

そのスーパーカミオカンデを一般人が見学できるのは年に一回だけ、毎年7月の連休に開催される見学ツアーだけです。例年、2000人くらいの応募があり、抽選で参加できるのはその半分1000人弱、この1000人を2日で21組に分けて150人単位でツアーが行われます。

なぜ、見学がそのように限られるかというと、スーパーカミオカンデは神岡町にある神岡鉱山の中、鉱山の山中に作られた施設であり、山の頂上から1000メートル下、抗口からも1000メートル以上入ったところにあり、鉱山の坑道をマイクロバスで途中まで移動、その後は参加者が各自、懐中電灯を持って、歩いて移動です。スーパーカミオカンデの見学以外にも、めったに見ることのない鉱山の採掘方法についての説明や実演もあり、特殊な機械類の実際に稼働するのを目の前で見ました。

スーパーカミオカンデの主たる研究テーマはニュートリノであり、一般人には理解しにくいお話ですが、地球に飛来する無数の素粒子の内、ニュートリノのみを検出するために、地中深くに巨大な(直径40m、深さ40m)水槽設置が必要であり、神岡鉱山がその構造上、適していたそうです。カミオカンデの巨大な研究設備の構築には多数の研究者や技術者の気の遠くなるような忍耐や努力があってのこと、さらには神岡鉱業の鉱山採掘で積み上げられてきた技術があってこそ、地中深くに安全な研究施設をつくることができたのです。今回の見学を通して、私たちはノーベル賞級の研究の成果のみを見がちですが、それを支える人たちの力も決して忘れてはならないということをつくづく思わされました。

来月(8月)のプログラムについて

テーマは「サイエンスクッキング」です。科学の要素たっぷりのお料理を作って楽しみます。もちろん食べます。

 

 

 

夏休み体験会Ⅱのお知らせ

(夏休み自由研究緊急対策)

下記の日程で実施いたします。各回定員は4名です。(1,2名の増員は可)

8月17日(土) 10:30~11:30

8月17日(土) 13:00~14:00

8月17日(土) 14:30~15:30

8月23日(金) 10:30~11:30

8月23日(金) 13:00~14:00

8月23日(金) 14:30~15:30

8月24日(土) 10:30~11:30

8月24日(土) 13:00~14:00

 

テーマ

7月体験会と同じ内容です。

 

 

鏡の世界を知ろう

 

(鏡を利用してできることは?

 

 ポリカミラーを使った科学工作もします

 

上記日程の他に、ご希望の日時がありましたら、お伝えください。可能な限り、対応させていただきます。

料金

1回一人1000円です。(親子参加可、この場合は実験はお子様のみです)

お申し込みはこのホームページのお問い合わせよりメールをいただくか、

下記番号にお電話ください。

TEL.072-693-5543

お申し込みをお待ちしています。

 

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