サイエンス・イデア便り №85(2013年9月)

今月のテーマ :バランスをとる

猛暑が終わると、水害に竜巻と異常気象に翻弄されているような気がします。

暑さの疲れもとれないまま、2学期に突入、運動会の話を子供たちから聞く季節になりました。今年の運動会はどうでしたか。

さて、今月のテーマは「バランスをとる」です。よく聞く言葉ですが、科学的にはどうすればバランスがとれているのでしょうか。前回に行ったように、せんたくばさみを上手に使うと、四角い厚紙を角で立てることができます。

今回は「バランスをとる」ことを利用した実験と工作です。

バランスを利用することで、重さを知る方法も実験してみます。うまく、いくでしょうか。

 

 

小さい秋みつかりますか?

今年はツクツクボウシの鳴き声は一回しか聴くことができず、セミの声はもう聴けなくなりました。暑さの中で聴くセミの声は暑さが倍増するような気もしますが、聴けなくなると少しさみしいような気もします。9月はまだまだ残暑が厳しい日もありますが、晴れても高気圧は夏のそれとは違って、大陸性の高気圧で、空気がカラッとした感があります。日中は暑さを感じることもありますが、秋を感じることも増えてきました。少し涼しさを感じるようになると、「カネタタキ」の鳴き声が聴こえてきます。小さい秋はそっと近寄ってきて、私たちに季節の変わりを教えてくれています。

日常の忙しさに流されることの多い日々ですが、季節の移ろいに目を留める、肌で感じる、耳で聞ける、そんなゆとりを持ちたいですね。

気が付くとスーパーでは梨や柿、早生のみかんなど、秋の作物が・・・そして、庶民には高値の花「マツタケ」も、商業ベースでは完全に秋モードです。収穫の秋ですから、おいしいものもいっぱい、サンマも食べたいなと思ったら、今年のサンマは高値です。異常気象の影響で海水温が高く、日本の近海までサンマが来ないそうです。日本の周辺の海はだんだんと亜熱帯化しているようで、この状態が続くと、日本の近海ではサンマはとれなくなるかもしれません。

日本は四季の移ろいがはっきりとわかる国です。

そう胸をはって言える日々が続くように、祈らずにはおれません。収穫の秋を実感できる季節を私たちだけでなく、未来の世代でも迎えることができるよう、環境を守る努力を少しでも続けていけたらと考えています。

 

来月(10月)のプログラムについて

テーマは「でんぷんを知る」です。お米その他、収穫の秋です。それらの食べ物にある「でんぷん」について調べてみます。

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