サイエンスイデア便り(№88)2013年12月

今月のテーマ :光の実験&キャンドル製作

12月も下旬になり、冬らしい寒い日々となりました。今年もあと〇〇日と聞き、何となく気忙しい毎日です。寒いけれども、灯りが美しい季節になりました。

今月は透明のクリスマスキャンドルを作ってみました。

それぞれ、ご家庭にお持ち帰りいただきましたが、いかがでしょうか。自分で作った、世界にたった一つしかないオリジナルキャンドルです。

キャンドルをともして、照明を消して、しばし家族でキャンドルの炎をみてください。ゆっくりともえる炎のゆらめきを見ながら、何を思いますか。

キャンドルの炎って明るいなと思われましたか。

暖かそうと思われましたか。

そのキャンドルの炎は頑張ってキャンドル製作をしたお子様からのプレゼントです。

共に炎を見ながら、今年一年のがんばりを認めてあげてください。

年の瀬雑感

今年も最終月12月をむかえました。今年一年、どんな一年でしたか。

東日本大震災の復興もまだまだという状況で今年も終わるのかと思うと、胸が痛みます。今年も多分に漏れず、自然災害に翻弄されましたね。被害に遭われた地域の復興も一部を除いては不十分なまま、これもこのままで、一年を終えなければならないのですね。困難の中にいる方々が多くおられるという状況がわかっていながら政治はあまりに無策であるように感じているのは私だけでしょうか。

現場に居られる方々は多大な努力をされているでしょうが、原発問題はいつになったら出口が見えたと思えるのでしょうか。福島の方々が故郷に帰れるのはいつになるのでしょうか。悲しい気持ちになってしまいます。

まだまだ厳しいことの多々ある状況ですが、日常は子どもたちと係わると、とても元気がもらえます。小学生の視線は間違いなく未来をみています。この子供たちがいく未来が今よりも良いものであることを私は信じたいと思います。

先日、正月休みに読もうとある本を買いました。タイトルは「21世紀への階段―40年後の日本技術」(復刻版)で40年以上前に科学技術庁が出版した本です。科学の未来がバラ色、21世紀がバラ色と予想していた時代です。あの頃感じていた科学への信頼や希望はどこへいったのでしょうか。そして私たちはあの時のような思いをまた、持つことができるのでしょうか。

教室に集う子供たちには私が子供の頃に感じていたような科学への憧れや期待感を持ってほしいなとそして科学が私たちの敵ではなく生活の大事な支え役である本来の姿を理解してほしいと願っています。

正月休みの読書でその助けになる知識が得られたらと思っています。

来月(1月)のプログラムについて

テーマは塩についてです。身近な調味料「塩」を科学的に調べることと、海水からの塩づくりをします。

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