サイエンス・イデア便り№130(2017年6月)

今月のテーマ:力とエネルギー

大阪では梅雨入り後、10日以上、雨が降らず、今年は空梅雨かと思いましたが、20日すぎから梅雨らしくなってきました。ただ、降るときは大量の雨となるので、災害などが起こらないように祈るばかりです。

今月のテーマは力(ちから)とエネルギーです。日常的に使う言葉ですが、科学でいうこれらのことを少し詳しく理解してもらうのがねらいです。このテーマを少し、来月の夏休み自由研究の製作物にもつなげていきたいと思っています。

片づけること

サイエンス・イデアで使う教材は出来るだけ、日常生活にある物をという考えで行っています。例えば、牛乳パックやペットボトルなどです。これらは基本的にはリサイクルごみですが、使い方次第で実験材料や工作材料になります。ただし、本来の使用が終わったら、きれいに洗って、乾燥させて保管しておく、通常の教室の生徒数程度でしたらそれほどのスペースもいりませんが、出張授業のことも考慮すると100個程度は必要となり、スペースが必要な保管になってしまいます。また、テーマによって購入した特殊な教材も次の同様なテーマでの使用に備えて保管しておく必要があります。

だから、この仕事は何を、どれだけ、いつまで保管しておくか、時々、見直さないと、とんでもないことになります。使わない、使えない教材を保管しておいても意味がないのですが、判断に迷い、なかなか進みません。

日常生活も同様で、少し前に「断捨離」がブームになりましたが、私には無縁です。と、言いたいのですが、最近、必要に迫られて、不要品を捨てる作業をしています。まずは、親世代の衣類や寝具などを廃棄です。続いて、20代、30代の頃の衣服です。自分で買った時の値段を思い出すとなかなか捨てられませんが、ここは決断です。つくづく、自分は物が捨てられない人間だなと実感しています。

皆さんのお宅ではどうでしょうか。お子さんに対して「片付けなさい」が口癖になっていませんか?片付けるとは一体、何でしょうか。

片付けるとは辞書で調べると「物を、適当な場所にきちんと入れ納める。乱雑に置かれている物をまとめ整える。」と、あります。日常的に使う物は、この定義にあてはまりますが、数年に一度あるいはもっと使用頻度の低い物はどうでしょうか。「片付ける」でもう一つ、大事なことは、その物が必要となった時に取り出せることです。使用頻度の低い物ほど、どこに片付けたかわからないことがおこります。(私はこの現象が多いのですが)

さて、目に見える物ではなく、見えない物「知識」「知恵」は私たちの脳内にきちんと片付けられているのでしょうか。加齢と共に、だんだん難しくなるのですが、「知識」「知恵」も必要な時にすぐ取り出せるように、脳内を片付けるにはどうすればよいのでしょうね。

来月のプログラムについて
7月のテーマは「夏休み自由研究準備」です。

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