サイエンス・イデア便り№126(2017年2月)

今月のテーマ:音を聞くとは

春が近づいてきました。日差しが少し強くなってきて、ガラス越しでは暖かさを実感できるようになってきました。今年の冬は寒暖差が大きく、15℃を超える日もあれば、雪のちらつく日もあって、変化が激しいですね。今月は風邪、インフルエンザと体調を崩されるお子様も多く、教室も開店休業の日もありました。皆さんは大丈夫ですか。

今月は音を聞くことをテーマにしてみました。日常生活で意識せずに聞いている音ですが、聞こえるということの意味を今一度、考えてほしいと思っています。

インフルエンザを考える

上記にも書きましたが、今月はインフルエンザのニュースを聞く機会も多く、流行のピークは過ぎたらしいですが、まだまだ感染予防は必要かなと感じています。

教室が開店休業となった日、インフルエンザの歴史を調べてみました。インフルエンザは古くは古代エジプトでこの病気と思われる記録が残っているそうです。歴史上、最も猛威を振るったのは1918~19年に世界的に大流行した「スペインかぜ」です。感染者は6億人、死者は4000万~5000万人だったそうです。

日本では平安時代にこの病気と思われる記録が残っています。江戸時代にはたびたび大流行を繰り返し、その時代の社会現象になぞらえて「お七風邪」「お染風邪」などと呼ばれたそうです。とりわけ「お染風邪」は風邪よけのおまじないとして門口に「久松留守」と書いた札を貼っていたという記録やその札も残っているとか、これは人気浄瑠璃「お染久松」からきたものですが、感染症に対処する方法のなかった時代の人たちの切実な願いだったのかもしれません。

さて、私たちは「インフルエンザ」と呼んでいますが、この語源はどこからきているのでしょうか。インフルエンザは中世ヨーロッパでも流行を繰り返しており、当時はもちろん、ウィルスの存在など知られていませんでした。そのため、この病気の原因は「瘴気(しょうき)」といわれる汚れた空気のようなものと考えたり、冬に流行し春に終息するため、天体影響説が重要視されたようです。そのため、16世紀のイタリアで「影響」という意味のイタリア語「influenza」という名前で呼ばれ始めたそうです。これが18世紀にイギリスに伝わり「influence」となります。ちなみに先のイタリア語「influenza」はイタリア語読みは「インフルエンツァ」ですが、なぜか日本ではこのイタリア語を英語読みしたような言葉になった感じです。

さて、このインフルエンザ予防対策はどうしますか。ウィルスと接触しなければ良いのですが、それは無理なので、空気中から減らしましょう。簡単な方法として、部屋の加湿(50%以上)が有効です。又、外出時のマスクも良いですが、帰宅時のうがいと石けんでの手洗いが効果的だそうです。本格的な春まであと少し、体力を維持して免疫力を低下させないように頑張りましょう。

来月のプログラムについて

3月のテーマは「砂糖の科学」です。



春休み体験会のお知らせ

 

下記の日程で実施いたします。各回定員は4名です。(1,2名の増員は可)

324日(金) 15:00~16:00

325日(土) 14:00~15:00

325日(土) 15:30~16:30

328日(火) 10:30~11:30

328日(火) 14:00~15:00

329日(水) 10:30~11:30

329日(水) 14:00~15:00

 

 

テーマ

台所でサイエンス(古い10円玉を身近なものでピカピカにします)

参加される方は10円玉10枚ご持参ください。

 

上記日程の他に、ご希望の日時がありましたら、お伝えください。可能な限り、対応させていただきます。

 

料金

1回一人1000円です。(親子参加可。この場合、実験はお子様のみです)

お申し込みはこのホームページの「お問い合わせ」よりメールをいただくか、

下記番号にお電話ください。

TEL.072-693-5543

お申し込みをお待ちしています。

 

 

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