サイエンス・イデア便り №116(2016年4月)

今月のテーマ:植物の成長の科学

新学年が始まりました。桜の花もほぼ終わり、新緑が美しい季節を迎えました。木々の緑の鮮やかさを見ると、心が洗われる感じがします。若葉の持つ美しさには無限のエネルギーがあるようにも感じられます。

そんな若葉も含めて、植物が成長していくことを少し科学的に捉えてみようとしたのが今月のテーマです。植物の成長には何が

必要で、それが私たちとどのように係っているのか。

自然界での関係も少し理解してもらいたいというのが

私の願いです。

地震

「天災は忘れた頃にやってくる」という言葉がありますが、東日本大震災から5年が経ち、今回は熊本で大きな地震がありました。今回の地震で驚きであったのは

14日夜の地震が本震ではなく、16日の午前1時25分の地震が本震であり、前震も含めて、余震の回数が600回以上(20日現在)であるということです。

地震の揺れを感じることは、人間にとって、すごいストレスであり、これが短時間の間に続いているという現実は、テレビを通して聞くだけでも心が痛みます。人間の力では、この自然現象を止めることはできませんが、1日でも、いえ1分でも早く、この現象がおさまるようにと祈らずにはおれません。

日本に生まれ、日本で生きていく以上、地震を知らずに過ごすということはできません。そして、大地震の様相はそれぞれであり、同じものはありません。でも今回の熊本の地震被害をみると、阪神淡路大震災のように、建物の1階部分が潰れたものがいくつもあります。阪神淡路大震災の教訓は生かされなかったのだろうか。いつ起こるかはわからないけれども、建物の耐震対策はとられていたのだろうか、気になります。

熊本城築城当時からあった櫓が倒壊したというニュースはこの地には400年以上このような地震はなかったという理解になります。400年という年月は人間にとっては長く、この数百年に一度の地震に自分たちは遭遇しないと思いがちです。もちろん、そのことばかり考えていては、生産活動も経済活動もできなくはなりますが、

現在の日本列島は地震の活動期に入っているのだということを認識しなくてはなりません。

30年以内(?)には南海トラフ地震が起きると言われています。 

その時、どんな行動がとれるでしょうか。今回の地震から学び、

今ある備えを再点検し、必要な対策をとっておきましょう。

「備えあれば憂いなし」と言いますので。

被災地の一日も早い復興を祈っています。           

来月のプログラムについて

5月のテーマは「空気の不思議」です。当たり前にある空気について調べてみます。

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