サイエンス・イデア便り(№113)2016年1月

今月のテーマ:布を知ろう

最高気温が毎日10℃以上で、あまり寒さを感じることなく、新年を迎えました。スキー場は雪不足で「雨乞い」でなく「雪乞い」をされているとか。

とはいえ、1月中旬からは冬らしい寒さが到来、少し冬を実感しています。

遅くなりましたが、本年もよろしくお願いします。

今月のテーマは「布」です。衣服の構成に必要な布がどのようにできるのか、また、繊維の由来による違いを少し知ってもらうためのテーマです。

今日は簡単な「機織り(はたおり)」に挑戦です。

糸から布はできるのでしょうか。

一年の初めに

例年のことながら、新年を迎えると気分が改まり、今年こそ○○をしようと思ったりするのですが、実行できた事柄は過去を振り返ってみても数えるほどしかありません。「一年の計は元旦にあり」と言いますが、そこまで意識して元旦をすごすわけでもなく、家族そろって何となくすぎています。みなさんはいかがでしょうか。

年齢を重ねるほど、迎えた新年の回数は多くなりますが、これから迎える新年の回数はどれくらいかなと考えたりします。特に、今年の元旦は18年飼っていた猫を亡くし、この猫の死からも大事なことを学びました。昨年11月ごろから肺炎をおこし、新年はどうかなと思っていたのですが、元旦の昼前に旅立って行きました。まだ、悲しい気持ちを引きずってはいるのですが、命を終えることの意味を教えてくれたように思います。

私たちは生まれることも死ぬことも基本的には自分で決めることはできません。現在の医学の発展が場合によっては自然な死からヒトを遠ざけているのかもしれません。この猫はエサを食べなくなって、そして水を飲まなくなって、ゆっくり枯れるように旅立って行きました。自分自身の命の終わりの時、このような選択を自らできるのだろうか?ヒトにとっては難しい選択かもしれません。でも私はしっかりと覚えておきたいと思っています。

元旦にペットが旅立つなんてと思いましたが、この猫を可愛がっていた娘たちもいて、みんなで送ってあげることもできました。まるでこの猫が死ぬ時を自ら考えていたように感じられました。

お正月は御目出度い時です。でも、人間も含めて生き物の死は避けては通れないのです。この厳然とした事実をみつめることのできた今年の元旦でした。                          

来月のプログラムについて

2月のテーマは「微生物って何?」です。私たちと微生物の関係、特に、微生物を利用した食品に注目します。味噌作りにも挑戦です。

バックナンバー